標準日本語を暗唱するメモ３

Posted 2021-06-08 爱奔跑的小周同学

質問は好意の証

北京支社　営業部

徳川信長

　　先日、大連で商談があり、中国人の同僚と一緒に出張してきました。中国に来て初めての商談でした。大連はなかなかいいところです。静かで落ち着いていて、なんだかヨーロッパの風情を感じました。みなさんにもおすすめの場所です。

　　取引先との商談の時のことです。取引先の人とは初対面でしたが、だいぶ年配で、いかにもやりてという感じでした。商談が終わって雑談をしていると、先方は私のことを色々と聞いてきました。生年月日、出身地、大学、親や兄弟のことはもちろん、どこに住んでいるのかだの、自家用車を持っているのかだの、個人情報と思われることまで、次々に質問してきます。日本では、あまりないことなので、ちょっと違和感を持ちました。だから、はっきり答えないで、適当にお茶を濁していました。そうしたら、先方は急によそよそしくなってしまったのです。

　　後日、同僚に「個人のプライバシーに関わるようなことをいちいち真面目に答えなければならないのか」と聞いたところ、中国でも、特に初対面の相手に個人のプライバシーに関わるようなことは聞かない傾向にあるが、たまには聞く人もいるそうで、このようなことは、そんなに失礼には当たらないのだと言われました。相手のことを知ろうとしてるのだから、むしろ、好意を持っている証なのだそうです。

　　日本人でも中国人でも、私生活を根掘り葉掘り聞かれるのはあまり気持ちの良いものではないようです。ただ、相手のことを知ろうという好意の現れだということは理解できましたので、その気持ちは受け入れたいと思います。

6月5日　王府井のカフェにて